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峯崎恭輔 正定事件研究 ―拉致実行犯と動機の再考証― 昭和12年学会論文2号

昭和12年学会論文2号
公開日:令和2年1月15日
著者:峯崎恭輔
Author:Kyosuke Minezaki 
題目:正定事件研究 ―拉致実行犯と動機の再考証―

Title:Study of the Zhengding Incident
– Historical Review of the Abductors and Their Motives –

論文要旨
正定事件は1937(昭和12)年に中国河北省正定で起きた欧州人カトリック宣教師の拉致殺害事件をいう。  被害者出身国オランダのカトリック教会により列福の申請に用いられた説では、正定を占領した日本軍が、カトリック宣教会において女性を要求し、これを宣教師らが拒否したため殺害したとされている。この説は学術的見地から説得力を有するとは言えないにもかかわらず列福審査開始が認められたため、急ぎ歴史的事実を探求する必要を感じた。
本稿では、これまでの研究内容を更新する形で正定事件を論ずる。  本論では新たに発掘した史料を加えて、事件に関する記録を整理し直し、通説、特に動機に関わる点に注意しながら細部に渡って比較検証を行った。また、新たに判明した当時の日本軍の見解を、犯罪時の状況と照らし合わせて犯人像を考察した。  結果として実行犯を特定するまでには至らず可能なケースの提示に留まった。動機については、オランダカトリック教会の主張は史料との間に整合性を見出すことは困難であり、誤っていると考えられるので、より合理的な見解をいくつかの事例と共に提示した。
論文本文(昭和12年学会員限定公開)

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